SNSの投稿からみる「#石川県」と「#静岡」の比較レポート

株式会社ジャパン・カレント(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北原 信之、以下「ジャパン・カレント」)は、写真共有アプリ「Instagram*」より、トレンドに関する投稿の分析を行いました。

「#石川県」と「#静岡」の比較レポートイメージ
※Instagramは、写真や動画を共有するための無料SNSサービスです。画像という特性上、投稿写真にはコメントやハッシュタグなどの文字情報には表れない多くの情報が含まれ、企業にとって「今話題のモノやコトは何か」「それがどのように利用されているのか」といった消費者の動きを最も早く知ることができるツールの一つとなっています。

調査レポート作成の目的

SNSに投稿された内容を分析することで、ユーザーに好まれているものや興味がもたれているものが何かを理解することができます。ユーザー行動を理解することは、商品開発やキャンペーン企画の立案、3C分析にも有効な手法だとジャパン・カレントは考えます。
本レポートが少しでもお客様の販売戦略の参考になれば幸いです。

調査概要

今回は日本海に面する石川県と太平洋側の静岡県をInstagramに投稿されたハッシュタグ「#石川県」「#静岡」をもとに比較分析しました。対象となるデータは7月14日〜16日の三連休を中心にそれぞれ約1万件の投稿を抽出し、その膨大な画像データをAIにより人が判断できる量(30グループ)に分類しました。 膨大な画像データをAIにより人が判断できる量(30グループ)に分類
AIによる画像解析は、画像からオブジェクトを認識してテキスト化し、そのテキストを中心とした分析(テキストマイニング)をする手法が一般的です。
AIによる画像からオブジェクトを認識してテキスト化し、そのテキストを中心とした分析(テキストマイニング)をする手法のイメージ
ただし、この手法には、AIが学習していない新しいもの(テキスト情報として認識できないもの)など、比較的新しい情報が抽出できない、あるいはテキスト化できる単位でしか集約できず、より詳細な情報(特定のシーンや雰囲気など)の分類が苦手といった弱点がありました。
ジャパン・カレントでは、AIが画像を画像のまま分析する独自の手法をとっており、この弱点を克服しています。
AIが画像を画像のまま分析する独自の手法

画像からみた投稿ランキング

画像からみた投稿ランキング
※ファッション/インテリア関連は広告が多いため除外

1位 「飲食」の投稿内容

1位 「飲食」の投稿内容
両県ともに海に面していますが、石川県が海鮮の投稿が目立つのに比べ、静岡県は予想していた海鮮やうなぎよりもハンバーグの投稿が多くみられました。また、石川県は日本酒や焼酎等のお酒に関する投稿のほか、ラーメンの投稿が多く、実はラーメン激戦区の可能性があります。なお、7月上旬から既に猛暑となった静岡県では、かき氷の投稿も目立ちました。

2位「海」の投稿内容

2位「海」の投稿内容
石川県は、人が入らない(美しさを伝えたい)風景写真が多いのに対し、静岡県は海水浴、サーフィン、ダイビング等のマリンスポーツを楽しんでいる投稿が多く見られました。


3位以降の投稿内容


「#石川県」

3位以降の投稿内容
巨大な灯篭が舞う「キリコ祭」と呼ばれるお祭りが能登半島各地で行われ、太鼓や火柱などで大いに盛り上がっている様子が伺えます。その他、金沢の観光名所やイカ釣り、キックボクシングの投稿から、現地ならではの楽しみ方が伝わってきます。

「#静岡」

#静岡の投稿画像
川根本町にある「夢の吊り橋」は、綺麗な湖を橋の上からヒヤヒヤしながら楽しむだけでなく、恋愛成就のパワースポットとしても人気があり、多くの投稿がみられました。県内の人気のスポーツであるサッカーに関する投稿だけでなく、連休中には野外フェスが行われ、多くの人が集まっている様子が伺えます。また袋井市の「遠州三山風鈴まつり」はまさに「インスタ映え」のスポットとして、多くの投稿が見られました。


モノ造りに関する戦略

ジャパン・カレントでは、体験型モノ消費=「コトをもっと楽しむためのモノ消費」の商品開発が今の時代に求められていると考えます。静岡県で行われた野外フェスには多くの人が集まり、ミュージシャンとのつながりをより強くするラバーバンドやTシャツなどが消費されています。音楽を楽しむのは、昔はミュージックCD(モノ消費)でしたが、今やインターネットで手軽に音楽が聞けるようになったため、フェスなどを中心に体験型モノ消費に変化しているといえるでしょう。

モノを買ってもらうには、トレンドを知り、少しずつ形を変えていく「モノ造り」や「ターゲットに届ける方法」が重要です。

本レポートは、ジャパン・カレントの「SNS画像解析サービス」で使用しているAIツールにて分析を行い作成しました。SNS上に投稿された情報から「利用シーン」「人物」「物」などに分類してそれぞれの言葉の結びつきを分析するとともに、画像そのものの分析により新たなトレンドなどを「見える化」することが可能です。


AIを活用したSNS画像解析サービスの詳細は、Webサイトをご覧ください。
 https://www.japan-current.com/services/sns-analytics/


ジャパン・カレントは、今後もマーケティングにITを組み合わせることで新たな価値を提供していく取り組みを続けてまいります。




株式会社ジャパン・カレントについて

 ジャパン・カレントは、デジタルマーケティングサービスプロバイダとして2015年に株式会社ラックの子会社として設立。以来、「顧客分析」「効率的な広告の出稿支援」「コンテンツ制作」「SEO対策」「マーケティングオートメーション活用支援」を始め、デジタル領域での売上向上/販売促進支援など、得意とするデータ分析力でお客様のマーケティング活用を支援しています。なお、親会社であるラックは、サイバーセキュリティ分野におけるリーディングカンパニーです。


*デジタルマーケティングサービスプロバイダは、株式会社ジャパン・カレントの国内における登録商標です。
*本リリースに記載している会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。

■この件に関するお問い合わせ先
株式会社ジャパン・カレント(担当:中大路 智崇)
Tel: 03-6757-0170(月~金:9時~17時)
e-mail:press@japan-current.com

*上記お問い合わせ先宛てにメールでお知らせください。