サービス開発の背景
1989年の創立当初より自治体向けのICT導入を手掛けてきた株式会社アクシス(本社:福島県喜多方市、以下アクシス)は「外字の同定作業」が自治体システム標準化における大きな課題になると考えていました。そこで“文字を画像として捉えれば、AIを活用し類似文字を特定できるのではないか”と考え、AIによる画像解析に強みを持つ株式会社ジャパン・カレント(本社:東京都千代田区、以下ジャパン・カレント)に検討を打診。ジャパン・カレントは数々の案件で培った画像解析技術を活用し、同定先の「文字情報基盤:IPAmj明朝フォント注1」に対し、サンプルデータで十分な精度注2を出す外字同定システムを開発しました。
注1:氏名等に使われる漢字約6万文字のフォントと、画数等の各種関連情報を、誰でも利用できる標準的な文字として独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が定めたもの。なお、総務省「市区町村が使用する外字の実態調査」報告書(平成24年3月)によると、調査対象の全外字のうち、文字情報基盤で同定できた文字は約8割(残りは不明文字、変体仮名、記号等)となっています。
注2:今回開発したシステムが出力する同定候補10文字中に正解データ(同定先として妥当と判断される漢字)が少なくとも1文字含まれる割合は約9割でした(ただし、調査対象の外字が文字情報基盤:IPAmj明朝フォントに含まれている場合)。
自治体ICTに強みを持つ“漢字のまち喜多方”のアクシスとAI画像解析に強みを持つジャパン・カレントがタッグを組み、各自治体様の外字同定作業負荷を大幅に軽減するサービスを提供いたします。

